六本木クラブ襲撃事件

事件概要

2012年9月2日、午前3時40分ごろ、東京・六本木「ロアビル」2階に位置するクラブ「フラワー」において、来店客であった当時31歳の男性が、金属バットを持って店内に乱入してきた10人ほどの目出し帽姿の男性グループによって袋叩きにされ殺害された事件により、石元太一氏も同事件に関与したとして傷害致死の共謀共同正犯等で逮捕されました。

上記はニュースや新聞などで報道された事件の概要である。この事件で石元氏は懲役15年の実刑判決を受けることとなった。これだけを見ればとても凄惨な事件であり、亡くなられた被害者、残された遺族の気持ちを考えれば、当然の結果なのかも知れない。ではなぜ石元氏は「無罪」を主張し続けているのか、果たして本当に「無罪」なのか。少なくても事件当日の石元氏の行動からは懲役15年という判決が妥当だとは到底思う事は出来ない。

当日の石元氏の行動

仕事を終え、自宅で眠っていたところ六本木のクラブ「フラワー」従業員Rから「こないだ太一君が聞いていた人が今(店に)来ています」という内容の電話が来た。石元氏は事件より前に先輩から「フラワーにKらしき人物が出入りしているから、もしフラワー知り合いがいるならに連絡して聞いてくれないか」と言われ、その内容をRに伝えていた。石元氏はそれを従業員Rから聞き、見立氏に伝えようとしたところ、電話が繋がらなかった為、見立氏の後輩である百井氏にその旨を伝えた。その時点で石元氏は事件になるなどは全く考えていなかった。先輩が探していると思われる人物が知り合いの店に来たことをただ伝えただけだった。その後、石元氏は現場に向かうことなく当日友人の誕生会が行われている誕生会の2次会に向かうため、自宅にタクシーを呼び六本木ヒルズに行くようにタクシー運転手に指示。その時の石元氏の服装はTシャツに短パンで、手に財布を持っていた。

(※1)事件になるかも知れないと思っていたのであれば、Tシャツに短パンで手に財布を持つという遊びに行くかの様な服装はしないだろう。しかも自宅にタクシーを呼べば、事件になれば当然のことながら石元氏が関与したと早期に分かってしまう。

誕生会に向かうタクシーの車中で見立氏がロアビル付近に来ているという話を同車中の友人から聞き、関東連合のトップである見立氏が来ているのならそれを知っていて行かない訳にもいかず、挨拶だけでもしておこうとロアビル付近に行き先を変更する。

(※2)石元氏の自宅から六本木ヒルズは事件のあったロアビルの先に位置するもし石元氏が事件を事前に察知していたのであれば、ロアビルよりも遠くの六本木ヒルズまでわざわざ向かう理由がない。

ロアビル付近につくと、黒色のアルファードが停車しており、見立氏が乗っていると思った石元氏はそのアルファードに乗り込もうとしたが、乗車していた百井氏から「見立君は前の車にいます」と聞き、前方に停車していた見立氏の乗車しているキャデラックに乗車した。

(※3)事件後、百井氏が乗車していたアルファードにバットが積み込まれていたことが発覚する。しかし乗車していない石元氏が凶器を認識していた訳がない。

その車中で見立氏から店が暗くてKかどうかまだ分からないという話を聞く。程なくして國田氏が到着し、キャデラックに乗車。

(※4)この時点で國田氏が呼ばれていたことを知り、また車中の会話で小池氏も呼ばれていることを知る。つまり事前に大人数が集合しているもしくはそのような連絡があり、事件現場に複数の人間達が集合しようとしていることを知っていたはずがない。

國田氏は石元氏同様にTシャツにサンダルという軽装。石元氏は國田氏の服装、六本木の目立つ繁華街、見立氏の性格から考えても、まさか事件が起こるなんて考えもつかなかった。それ以上に石元氏自体がそもそも事件関与する気が無く、他人事のように考えていた部分もあった。しかし、そんな状況でありながら話が次第に店の中に入るという雰囲気になり、石元氏は見立氏に対し、「中に行くんですか?」と何度も確認する。石元氏としては、クラブのオーナーと友人関係にあり、迷惑を掛けたくないという気持ちと、店の中に行けば何か面倒なことになるのではないかという危惧からだ。しかし、見立氏は「中に行こう。とりあえず俺が話をするから手は出すな」

(※5)関東連合のトップである見立氏が「手を出すな」と言っている以上、暴力沙汰を起こすとは考えないのが自然であり、実際にKかどうかも分かっていない状況でその後どうなるかなんて誰にも分かるはずがない。

という考えであった。元々さすがにこの状況下で逮捕される様なことはしないだろうと思っていた石元氏であったが、自身としては見立氏に挨拶をしにきただけであり、どんなことであっても面倒なことに巻き込まれたくないと思った。意を決した石元氏は見立氏に対して「自分はメディアにも出ているし、今後(芸能)やって行きたいので勘弁して下さい。」

(※6)そもそも芸能活動を行い、世間の注目を集め始めていた矢先に自らそれをフイにしてまで事件を起こす理由もなければ、もしその位の恨みがあったのであれば自らもフラワー店内に行っているだろう。

といわばこの状況から離脱したい旨を伝える。それに対して見立氏は「分かった。この車(キャデラック)使って帰っていいよ」と回答。石元氏としては、こんな状況で自分だけ関わりたくないという発言をしたことで、見立氏から離脱を拒否されるのではと思っていたが、すんなりと了承してくれたことは意外であった。

(※7)後輩という立場の石元氏が「関わりたくない」という意志表示を明確にしていることも十分な離脱行為だと受け取れるし、またもしも暴力沙汰になるのであれば、1人でも多いほうがいいと考えるのが普通であり、離脱をすんなりと見立氏が了承したことで石元氏からすれば暴力沙汰にはしないと余計に考えるのが当然であろう。

それと同時に見立氏も暴力沙汰や面倒なことを起こそうと思っていないのであろうと確信した。その後、見立氏から(店に)電話だけしておいてと言われ、石元氏はフラワーの従業員に「連れ出していい?」と連絡を入れるが、「トラブルは嫌だから」と断られ、「もう1回折り返す」と言い、その話を見立氏に伝える。

(※8)ここでも石元氏は「店からKらしき人物を連れ出す」ことの確認をしているだけである。それにこの時点で見立氏が暴力沙汰を決意していたのであれば、わざわざフラワーの従業員に連絡を入れる必要がない。

数分後見立氏、國田氏は車を降車しフラワーへと向かって行く。石元氏はすぐに車を発信させてしまうと、フラワー店内に向かう他の先輩達に自分がフラワー店内に行かないことを咎められ、呼び戻されてしまうかもしれないと恐れ、車内にて自身の存在が見えないようにしていた。

(※9)いくら見立氏の了承があったとはいえ、他の先輩から石元も参加させようと進言され、見立氏の気持ちが変わる可能性は十分に考えられることだった。

その後しばらくしてから、運転手のA江に対し、「もうみんないったか?」と確認し、その場を離れ、誕生会の2次会が行われた会場に迷惑をかけてしまったと百井氏から聞いていた石元氏は当初の予定通りその会場へと向かっていた。その数分後、見立氏から電話があり、「Kじゃなかったっぽい」「何か話し入ったら教えてよ」と言われる。クラブのオーナーとも親しい関係だったこともあり、ロアビル前を離れた後の状況が全く分からなかった石元氏は何が起こったのかと思いフラワー従業員に連絡をいれ状況を聞く。

(※10)何が起こったのか誰からも聞かされていなく、見立氏から「Kじゃなかったっぽい」などと断片的な情報だけ伝えられれば、店へ迷惑が掛かっていないかなど心配になり、連絡をしようと思うのは当然の判断だろう。

その後、運転手のA江と別れ、タクシーで移動中に麻布署の刑事であるS刑事から着信があり、「ロアビル内で重傷傷害事件が起きた様だ。大勢に1人がやられたみたいだ。被害者は関東連合の人間ではないのか。関東連合は事件に絡んでないのか」と問われ、「何があったか調べてみます。直ぐに折り返します。」と話している。

(※11)あくまで麻布署の刑事から着信があったから対応したに過ぎない。実際に状況を把握出来てなかったからこそ、折り返すという対応になった。

その27分後に石元氏からS刑事に連絡を入れ、「やられた奴は誰なんですか。うちとは関係無いと思いますよ」と話している。この時には事件のことはある程度知っていたものの、仲間のことをわざわざ刑事に喋る気にはなれなかった。

その後、自宅に戻った石元氏は後日「賃借権詐欺」の容疑で逮捕されることとなる。


上記が事件当日の石元氏の行動のすべてである。これらを見て、石元氏が事前に凶器の存在をし、暴力沙汰を起こすことを予見していたと推認し、懲役15年もの判決を下した裁判所の判断には疑問を持たざるを得ない。それは「判決文」を見るとさらによく分かるのだが、明確な理由や物証によって断定されている認定がほとんどないのである。もしも裁判所の判断を基に現判決を考えたとしても、腑に落ちない点ばかりが残ってしまう。

(A)暴力沙汰を事前に起こすつもりだったのであれば、防犯カメラが多数設置してある六本木の繁華街で何故組織のトップである見立氏は覆面を被らずにフラワー店内に向かったのか。

(B)暴力沙汰を考えていたのであれば、関東連合周辺者とされる後輩達を残し、関東連合の元メンバーである石元氏が現場から離れることを了承したのか。

(C)何故最後までフラワー従業員に対し、「連れ出す」ということの確認をしていたのか。

(D)「俺が話をするから手をだすな」と見立氏は何故発言したのか。

(A)〜(D)について裁判所は一切触れていない。これらの状況を考えてみても元々暴力沙汰にする予定ではなかったと考えるのが自然な判断のはずである。実際にフラワー店内で見立氏に近寄ってきた相手を見立氏が殴ったことをきっかけに他の実行犯達が被害者に対して、暴力行為を行ったと店内に入った実行犯達も供述している。つまり石元氏の知り得ないところで暴力沙汰に発展したということになる。しかし、これに対し裁判所は百井氏らが覆面・凶器を事前に準備していたことのみを持ち出し、事前に暴力沙汰になると石元氏も想定していたという推認をしたのである。それを裏付ける為には「凶器や覆面の事前認識」が必要だろう。そこで検察は凶器の積まれていた黒色アルファードにあたかも石元氏が乗車したかの様に映像ではなく一部の画像を証拠として提出し、石元氏が凶器を認識していたという証拠の偽装を行ったのである。つまり、本裁判は最初から公平な裁決を行うつもりはなく、有罪にすることを目的とした捜査、裁判を行ったという以外に考えようがない。実際の判決文や裁判所に提出された書面などは「判決文」に掲載するが、これほどまでに偏った判決があっていいのだろうかと思ってしまう。